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鉱物産地解説

               鉱物産地・解説~2~

                 秩父鉱山特集①

 ~三峰口駅から出会いまで~

  (写真1)石灰岩を採掘している「武甲山」

  (写真2)滝沢ダムの手前に架かる「ループ橋」

  (写真3)出会いのトンネル、これを抜けると秩父鉱山の産地が近くになり、河原には、変質作用を受けた真っ白な「再結晶石灰岩」や「スカルン塊」が多くなってくる。

  (写真4)秩父鉄道「三峰口駅」

  (写真5)秩父鉄道「SL」

(初めに)

今回からは、埼鉱会(前団体)でも何度か訪れている、秩父鉱山をご紹介していきます。

秩父鉱山は範囲が広いため、何ページかに分けてご紹介していきます。

 

(産状解説)

秩父鉱山も、鉱石山(前頁)と同様、スカルン鉱床(接触交代鉱床)という産状で、石灰岩にマグマが貫入(接触)して、その接触部分に様々な鉱物が産出するという鉱床です。

 

秩父鉱山は、範囲が広く、大規模なスカルン鉱床が存在しています。

地下では、隣接する長野県の甲武信鉱山(梓山)や山梨県の一部にまで鉱床が関係していて、歴史的にも、武田信玄が金山開発していたほど、大規模な鉱山です。

マグマ中に、金(au)や亜鉛(zn)などの重金属が入り込んできたため、世界的にも珍しい、‘閃亜鉛鉱中の糸状の金’という非常に珍しい産状の自然金も産出しています。

 

 

(産地解説)

まずは、秩父鉱山中心地までの道のりを簡単にご説明いたします。

秩父鉱山までは、関越道花園ICからだと、ほとんど一本道で、甲州街道(140号)をず~と走っていきます。途中には、日本二百名山に数えられ、セメントなどの原料となる石灰岩を採掘している、武甲山(1304m)が見えてきます(写真1)

武甲山は、遥か昔のサンゴ礁がもとになった大規模な石灰岩の山で、現在でも山頂付近では、石灰岩を採掘しています。

武甲山を過ぎ、さらにず~と行くと、滝沢ダムの前に架かる大きな橋、ループ橋があります(写真2)それを超えて、さらにもう少し行くと、大きな滝沢ダムに架かる橋の手前に、(210号)に右折する道があります。(ここを通り過ぎると山梨に入る長いトンネルへと進むので注意)210号に入り、またしばらく行くと、右手に出会い(写真3)トンネルが見えてきます。

(210号を右折するまでは、「荒川」に沿ってきましたが、右折してからは荒川の支流である「中津川」に沿って進みます)

「出会い」のトンネルを進むと、もう秩父鉱山の産地が近くなってきます。

(※簡単な説明ですが、花園ICから秩父鉱山までは、1時間~1時間半くらいは掛かります)

電車で行く場合は、秩父鉄道「三峰口駅(写真4)(写真5)まで行ってから、バスは、「三峰口」から「中津川」まで通っており、途中の「出会い」のバス停で降りることができます。

 

(産出鉱物)

自然金・閃亜鉛鉱・方鉛鉱・黄鉄鉱・黄銅鉱・灰鉄柘榴石・灰バン柘榴石・灰鉄輝石・透輝石・方解石・水晶・車骨鉱・毛鉱・ブーランジェ鉱・菱マンガン鉱・バラ輝石・磁鉄鉱・磁硫鉄鉱・硫砒鉄鉱・ビンドハイム石・苦灰石・べスブ石・含亜鉛スピネル・クリントン石・水酸エレスタド石・セムセイ鉱・桃簾石・斧石・緑簾石・燐灰石・輝安鉱・クトナホラ石・バスタム石 etc.

 

(次頁)

次頁からは、いよいよ秩父鉱山の産地解説になります!

※注意書き※

鉱物採集は、どのように鉱物ができるのか、どのような産状であるのか等を学べ、鉱物への理解や関心を高められるものです。むやみな採掘・自然破壊は、決して行ってはいけません。

尚、鉱物採集を行うとともに、自然への保護活動に努め、ゴミなどが有った場合は持ち帰りましょう。