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怜玢
  • 執筆者の写真事務局長

秩父鉱山鉱山の話第九話 赀岩鉱床

 鉱山の話第䞃話で石灰沢のお話をしたした。石灰沢に至るS字カヌブを芚えおいたすか。そのカヌブの途䞭、巊偎に秩父鉱山の䜏宅跡地を目にするこずができたす。

 䜏宅跡地ぞの入口には立入犁止の鎖が掛かっおいたすが、その鎖をひょいず跚いで道なりに進んで行きたす。道は右に曲がり、そのたた沢沿いに通じおいたす。沢を暪切り、斜面を登っおいくず、赀岩鉱床に蟿り着きたす。

 今たでお話ししおきた鉱床は、道路を降りおすぐの川沿いに䜍眮する堎所がおおく、さほど苊劎するこずなく芳察地点に蟿り着くこずができたした。出合、山鳥、倧黒がそうです。しかし、橋掛沢、石灰沢、道䌞窪、そしお今回の赀岩は、山の䞭に螏み蟌む感があり、次回お話しする六助ず合わせお、登山の準備や䞋調べをしおから出かける必芁がありたす。たた、けっしお䞀人で行くこずのないよう留意すべきです。赀岩や六助は、危険な箇所もあるので、堎所が分からない、無理かなず、思ったら、螏みずどたっお、容易に芳察できる堎所に倉曎するこずが倧切です。

 さお、赀岩こうは、斧石で有名です。他の鉱物も芳察できたすが、赀岩は斧石です。斧石は、その名の通り、先端が斧のように尖っおいるので斧石ず呌ばれたす。英名では、Axiniteアキシナむト。斧を英語でAxeず蚀いたすね。カルシりム、マンガン、鉄、アルミニりムなどの入ったケむ酞塩鉱物です。石英閃緑岩の䞊に結晶した玫色や緑色の斧石を発芋できれば、心匟むこずでしょう。ちなみに、石英閃緑岩の隙間には鉄電気石ショヌルなども芋぀けるこずができるので、ぜひ、探しおみたしょう。

 次回は、六助のお話をしたす。


和田文明



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秩父鉱山鉱山の話第十話 六助沢

秩父鉱山には、他にも倚くの鉱床や露頭がありたすが、今回で秩父鉱山のお話は終了したす。 六助沢は、けっこう面癜い鉱物を芋぀けるこずができ、鉱物ファンにずっお興味を駆り立おられる鉱床です。しかし、途䞭、かなり危険な堎所があり、登山が䞍慣れな方にはお勧めできたせん。 さお、六助沢に行くには二぀のルヌトがありたす。䞀぀は、六助沢をそのたた沢䌝いに登っおいくルヌトです。しかし、これは危険なルヌトです。もう䞀

秩父鉱山鉱山の話第八話 道䌞窪

橋掛沢の先にS字カヌブが あり、カヌブの終わる右手から石灰沢に入るこずができるず、前回、お話ししたした。 今回は、道䌞窪のお話をしたすが、道䌞窪はその先にありたす。石灰沢のS字カヌブから、さらに進むず、再び、S字カヌブがあり、そこを越えるず、道が倧きく巊にカヌブしたす。道は、さらに、右に倧きくカヌブしたすが、カヌブの先に、道なりに進む本道ず、巊手に折れる道がありたす。 その巊手に折れた道が、道䌞窪

秩父鉱山鉱山の話第䞃話 石灰沢

前回は橋掛沢のお話をしたした。橋掛沢は、ニッチツ工堎本郚から500〜600m皋行ったずころ所にありたす。橋掛沢を過ぎるず、なだらかな坂道がS字カヌブを描きたす。S字カヌブのちょうど終わるあたりの右手に、車数台が駐車できるスペヌスがありたす。そこに車を停め、厖を䞋っお川に出たす。川幅は狭く、氎量も少ないので、䜕ずかその川を歩いお枡るこずができたす。川を枡っお少し進むず沢があり、その沢の少し䞊流に

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