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盗掘

  • ishitomo
  • 2019年11月20日
  • 読了時間: 3分

初回からいきなりヘビーなネタですwww


ですが、鉱物採集を趣味とするからには切っても切れない問題なのも確かです。


さて、ここで問題!

日本で鉱物採集を行う際に、黙って採集をしても良い場所はどれくらいあるでしょう?


何か所?全体の何パーセント?



正解は・・・・・・・



0か所!

0%です!


厳密にいえば・・・の話になりますが。

何故かというと、この日本の中に誰の所有物でもない土地は全く無いという事です。

個人だったり、法人だったり、国や市、町や村などの行政だったり。

誰かしらの地権者がいます。

その人の土地に勝手に入って、勝手にその土地のものを持って行ってはいけませんよ!という至ってシンプルな話になります。

あとは、国立公園や国定公園などの保護区域。ちなみに日本の国立公園の60%が国有地となります。

ここでは、石を拾うどころか、石を動かすだけでもアウトです!


つい去年だったかな?北海道であの有名な蛍光するオパールを然別湖(もちろん国立公園です)で採集した人が捕まったとニュースになってましたね。


ただ、暗黙の了解や常識の範囲内でというファジーな(笑)ローカルルールの元、皆さん鉱物採集を楽しまれているのが実態です。


例えば、前回の観察会で行った新潟県の糸魚川市。

有名な糸魚川翡翠峡は天然記念物に指定されているため採集禁止区域になりますが、河口や海での採集は禁止されていません。

ただし、河川法等に基づきコブシ大以上の大きな石や重機等の持ち込みでの採集は禁止されています。もちろん、かの有名な入りコン沢などは個人の所有地になりますので立ち入りが禁止されています。


つまり、観光の観点からも「レジャーとして個人で楽しむ程度な大丈夫ですよ!」と糸魚川市や糸魚川ジオパーク協議会、糸魚川観光協会も認めてくれています。


そのような場所、他の地域にも多く存在していました・・・


そ・ん・ざ・い・し・て・い・ま・し・た・!


今、日本で鉱物採集の出来る場所がどんどん減っています。

昔は、山の人に声を掛けるだけで「いいよー」って、簡単にOKが出てたらしいですが。


採集が禁止になる理由は様々ですが、一番の原因はマナー。


〇ゴミ

〇掘ったら掘りっぱなしで埋め戻さない

〇木の根元を掘り、木が枯れてしまったり倒れてしまったりする

などなど・・・


あげればキリがありません。

それに加え、旧鉱山などの施設の老朽化や、再開発、自然災害など。


日本の鉱物採集に対する環境はけして良い訳ではありませんが、だからと言って盗掘していい訳じゃありませんし、そうすることにより余計に環境は悪くなります。

酷いところになると、防犯カメラが設置されたり、センサーが設置されたり。


鉱物友の会では、観察会の際は必ず地権者や管理者に許可を頂いてから採集を行っています。

そして、環境保護の観点からもゴミを拾うなどし、来た時よりもキレイに、少しでも今後の採集活動がやりやすくなるよう、文化が衰退しないよう努めています。


まずは我々から!

文化と環境、自然の保護に取り組みながら、次の世代にも引き継いでいきましょう!







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