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秩父鉱山(鉱山の話)第四話 大黒河原

 今回は、大黒河原の話をします。

 前回、お話しした山鳥トンネルを抜けると、次に現れるのが大黒トンネルです。大黒トンネルを出てすぐ右側に、車7~8台が停められるスペースがあります。そこに車を停め、すぐ下の崖を下っていくと、そこが大黒河原です。

 大黒抗から掘り出された岩石が捨てられ、ズリを形成したのが大黒河原ですが、今、下ってきた斜面の少し奥から大黒橋にかけての狭いスペースが大黒ズリになっています。大黒といえば、以前、秩父鉱山の名を轟かせた「糸金」が採れたことで有名です。閃亜鉛鉱の上に乗っかった金は心を揺さぶるのに十分です。大黒のズリは、有名なだけでなく、車を停めてすぐにいける場所に位置するので、多くの鉱物愛好家が訪れてきました。そのため、現在では、ちょっと見た目には多くの鉱物を観察することが出来ません。しかし、目を凝らしてよく観察すると、様々な鉱物に様々な鉱物に出くわすことが出来ます。黄鉄鉱、灰バンザクロ石、灰鉄ザクロ石、

菱マンガン鉱、車骨鉱、毛鉱、ブーランジェ鉱、磁鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、孔雀石等々、それらの鉱物を今でも見つけることが出来るでしょう。また、神流川を下流に進んで歩いていくと河原のそこここに同様の鉱物を発見できます。逆に上流を少し進むと、黄鉄鉱を掘削した跡や胆バンの出る抗などに出くわすことが出来ます。

 次回は、和那波鉱床の話をします。


和田文明

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